阪野鑑臨書魂グリーンラベル・109番「書譜」

孫過庭「書譜」より

神融筆暢(神融け、筆暢ぶ)。四字で作品になる部分です。

学生さんの臨書作品や競書誌への出品などにも活かせそうですね。


ファーストコンタクト

横向きにフニっと打つと下の「7」との間にスコーンと白ができる

この空間は自然で心地よいものでなければならず

さりげなく腕の見せ所ってトコですかね

空けたね じゃなくて 言われてみれば空いてるよね 的な。


しめすへんの「レ」、融・暢の偏から旁に飛ぶときの「レ」

折れ目でやってることは三つともちがうだなあ

しめすへんは、穂の断面を円形に保ち

融は、穂の断面が楕円になるよう穂先を整列させ

暢は、断面は円形だけど少しだけ穂にねじれを作る

これらは 次に起こしたいアクションのための判断


神の長い縦画はそんなに高度な線じゃないけど

筆管を80度・70度・90度・100度・80度と

そんな意識で動かしながらムニムニ変えて 最後はシャーっと

いつもそう ではなくて、この作品のその場の状況ではそうなった


こんなペースでぼやいていったら、かなりの長文になりそうなのでこのへんで

これから私の脳内を言葉にしていこうと思います


玄鑑書院

2018平昌オリンピック・韓中日書芸代表作家展 日本代表作品 阪野 鑑「富士山」341×216cm

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